大林素子が行く!

【第27回・35周目にドラマが起こった!】

Fポン第2戦もてぎ

 立夏となり本格的に夏に入った。気温25℃、しかしサーキットのコンクリートの照り付けは強く、気温ももっと高く感じる。“すごい日差し!!”ああ今年もまた焼けるなあ…と思いながらレースクイーンのお姉さん達を見ると、化粧くずれしていない完璧なお顔。(キャーナンテキレイなんでしょう、それに比べて私は…、雨の鈴鹿第1戦では全身びしょ濡れ、ピーカンの第2戦もてぎでは暑くてお化粧はハゲるし、なんてこと)と思いながらも、始まったら気にしているヒマも余裕もない!!
 なんだかスっピン状態でインタビューしている気がするのは私だけだろうか…?インタビューされる人に不愉快な思いはさせていないだろうか?少し不安だ。一応ご迷惑をお掛けしています…、とあやまっておこう。まあ、それだけ私も一生懸命ということなのです。
 しかし、その私よりももっと大変なのは、もちろん“ドライバー”の皆さん。真夏のレースでは2、3kg体重が落ちる程という位、過酷な戦いになるのだ。

 今回の暑い、熱い戦を制した人は、この人PIAAナカジマの光貞秀俊選手。鈴鹿では初のP・Pから3位表彰台に上がり「チームのみんなや、今まで支えてくれた人を思って走りました。でも、お楽しみはとっておきます」と言っていた光貞選手が、早くも第2戦で初優勝をつかんだのです。
 レースはチームメイトのトム・コロネル選手がリタイヤしてからは、チーム・ル・マンの本山哲選手がレースを引っ張り、またしても本山が…と思わせたが、35周目にドラマが起こった。少しずつラップを縮めていた光貞選手が、第5コーナーで本山選手に並んだ。「チャンスは少ないから、これ逃したらダメだと思った!!」という光貞選手が、なんとアウトからオ−バーテイク。お互いマシンは限界に来ていた。あの本山選手もオーバーステイに悩まされ、ブレ−キングではタイヤスモークを上げながら必死の走り。対する光貞選手も「正直言ってアラーム鳴りっぱなしだった」という。  マシン、そして精神力の限界ギリギリのこのレースは、光貞選手がチェッカーを受けた。ガッツポーーズ!!何度も何度もこぶしを上げ喜びを表現する光貞選手。中嶋カントクも本当にホッとした表情をして、とってもうれしそうなお顔。いつも厳しい表情をなさっているので、私はつい緊張してしまうのだが、今日は本当に素敵な笑顔だった。
 チームのみんなが迎える中に戻ってきた光貞選手。その表情を早く見たいところでしたが、中々バイザーを上げなかった。インタビューでその事をお聞きすると、「どうですかねぇ?ナイショ」と、クシャクシャにした笑顔で話す光貞選手。その顔には、たくさんの涙と汗が一緒になって流れていた。
 大ケガからの復帰。あきらめず、信じていればかならず走れるんだ!光貞選手の思いは今かなったのかもしれない。ただ本当の勝負は、今、始まったのだろう。

 益々これから楽しみになってきたFポン。昨年チャンピオンの本山選手が、このままおとなしくしているはずはない。そして無念のリタイヤのトム・コロネルに、2戦連続出場出来なかったル・マンの山西康司選手の思いも激しい。「ル・マンとPIAAの4台ばかり勝たせるわけにいかない」とは、コスモオイルセルモの立川祐路選手。そしてシオノギノバの2台も、ここに来て驚くべき進歩。R・ファーマンの3位表彰台は周囲をアッと言わせた。
 そして、頑張れ!!ローラ勢。そろそろ何かが起こって…くれることを、どうしても期待してしまう。ムーンクラフトの由良カントクは「ウチがFポンをおもしろくしますから」という言葉。そろそろ何かが…。
 次戦は山口、美弥サーキットです。皆さん応援に来てくださいねっっ。

− おまけ −

 引退して2年以上経ち、今はまったく運動していない私。このピットリポになり、レース中あっちこっち走り回り、なんとレース翌日は“ひどい筋肉痛”に悩まされている。おまけに肩には、マイクなどのバッテリーをさげ、右肩にはアザが出来て、もう大変!!ナンテやわい…なと思うでしょうが、鍛えてないと落ちるのは早いんですね。皆さん気を付けましょう。
 そして新しいFポンの番組に対しても、色々な御意見も頂いております。私自身も不勉強なところも一杯あると思いますが、私らしく!頑張っていきますので。どうか見守っていて下さい。インタビューも、マイクを向けられるのは得意ですが、逆はまだハラハラさせてしまいます、こちらも頑張ります。外国人ドライバーに対して通訳の方を使っている事も“より正確に早く”お伝えしたいため。「大林が英語で話せよ、とおっしゃられても、…ごめんなさい、力不足みたいで」(あーイタリア人ドライバーいないかなあ…と、たわ話をいう私)情けない。

 とにかくですねー、頑張るのみです!!


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